NETWORK SPECIALIST / THEME-BASED STUDY
05
ネットワークセキュリティ・認証
ネットワークスペシャリスト 午後対策
2021–2025年度の過去問を、設問・小問単位で再構成
65収録小問・空欄群
34原問の設問を収録
16参照する大問
この冊子の学習順序

境界防御とアクセス制御 → 経路保護と攻撃対策 → VPNと暗号化 → TLS・証明書・鍵 → 認証と認可 → メール認証 → SWG・プロキシの保護

各小問は、必要な条件、問題、解答表、解説の順に読む。選択記号は内容を表す語句・文章へ置き換えた。

8冊の構成
冊学習領域収録小問
01L2・LAN・無線ネットワーク19
02IP通信・アドレス制御28
03ルーティング・経路冗長化50
04DNS・Web・アプリケーション通信41
05ネットワークセキュリティ・認証65
06仮想ネットワーク・クラウド・WAN26
07性能・通信品質・可用性設計31
08監視・障害解析・移行運用44

全体は25題・96設問が対象。成立する304小問・空欄群を収録した。小問番号のない設問は1単位、同じ小問内の複数空欄はまとめて1単位と数える。各冊の設問数は分割収録を含むため、合計は全体の設問数と一致しない。

2024年度 午後Ⅱ 問2 設問5(1)〜(3)は、IPAが不成立としたため除外した。

出典と編集範囲

原典:IPA「ネットワークスペシャリスト試験」問題冊子・解答例。
2021年度 / 2022年度 / 2023年度 / 2024年度 / 2025年度
© IPA 2021–2025。問題の条件と解答は原典に基づく再構成であり、逐語転載ではない。解説・図は学習用の編集を含む。技術判断は各過去問の前提に従う。本資料はIPAの公式教材ではない。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

境界防御とアクセス制御

設問1 DMZとプロキシによる境界保護

2022年度 午後Ⅰ 問1 設問1 / 原題:ITとOTのネットワーク接続
この冊子の収録小問:1・2

2022年度 午後Ⅰ 問1 設問1(1)

(1) ログ転送とプロキシ通信の基本用語

工場のログはRFC 5424に従って転送する。事務所のプロキシは、Basic認証ではなく、MD5やSHA-256でハッシュ化する方式を使用する。HTTPSの中継では、HTTPメソッドによってトンネルを作り、宛先ポート443に限定する。

問題

a:RFC 5424で規定されたログ転送プロトコルを答えよ。

b:ハッシュを用いるHTTP認証方式を答えよ。

c:プロキシにトンネルの確立を要求するHTTPメソッドを答えよ。

解答と解説

aSyslog
bダイジェスト認証
cCONNECT

解説:Syslogはイベント通知の転送に使う。ダイジェスト認証と、単にBase64で表現するBasic認証を区別する。CONNECTはHTTPプロキシ経由のトンネルを要求するメソッドである。

2022年度 午後Ⅰ 問1 設問1(2)

(2) 公開サーバをOAセグメントから分離する効果

社外と通信する外部メールサーバとプロキシサーバを、FWで分離したDMZへ置く。利用者PCなどはOAセグメントへ置く。

問題

公開サーバをOAセグメントへ直接置く場合と比べて、軽減されるリスクを答えよ。

解答と解説

社外から公開サーバへ侵入された際に、OAセグメントの機器へ侵入されるリスク。

解説:公開サーバ自体の侵害を完全に防ぐという説明ではない。侵害後に別の内部機器へ到達する範囲を、境界の分離によって制限する。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

境界防御とアクセス制御

設問1 IPsec VPNの構成とパケット処理

2024年度 午後Ⅰ 問3 設問1 / 原題:ローカルブレイクアウトによる負荷軽減
この冊子の収録小問:2・3・4

2024年度 午後Ⅰ 問3 設問1(2)

(2) IPsecの事前共有鍵

本社UTMと支社UTMのペアには、IPsec VPNのために同じ秘密の鍵情報をあらかじめ設定する。

問題

両者があらかじめ共有する鍵の名称を答えよ。

解答と解説

事前共有鍵。

解説:通信相手同士が事前に同じ値を持つ方式を問う。原問の「鍵」は証明書や公開鍵を選ばせるものではない。

2024年度 午後Ⅰ 問3 設問1(3)

(3) 接続先ごとにVPNの鍵を分離する

本社と各支社のUTMはペアごとに事前共有鍵を設定する。全てのペアで同じ値にする案と、ペアごとに異なる値にする案を比較する。

問題

ペアごとに異なる値を設定する効果を答えよ。

解答と解説

鍵が漏えいした際の影響範囲を小さくできる。

解説:一つのペアの鍵が知られても、その値を別ペアの認証にそのまま使えない。管理上の利点は漏えい時の影響を接続単位で分離できることである。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

2024年度 午後Ⅰ 問3 設問1|IPsec VPNの構成とパケット処理(続き)

2024年度 午後Ⅰ 問3 設問1(4)

(4) IP-in-IPにIPsecを重ねたときの暗号化範囲

元のIPパケットをIP-in-IPでカプセル化すると、「IP-in-IP用のIPヘッダー+元のIPパケット」となる。現行のIPsecトランスポートモードでは、元のIPパケットとESPトレーラーを暗号化する。これをIPsecトンネルモードへ変更する。

問題

トンネルモードで暗号化する範囲を答えよ。

解答と解説

IP-in-IP用のIPヘッダー、元のIPパケット、ESPトレーラー。

解説:IPsecへ渡す時点で、IP-in-IPのIPヘッダーは既に付加されている。トンネルモードでは、そのIPヘッダーも含めて保護する。インターネット転送用にさらに付く最外側のIPヘッダーまで暗号化するわけではない。

対象トランスポートモードトンネルモード
IP-in-IP用IPヘッダー暗号化しない暗号化する
元のIPパケット暗号化する暗号化する
ESPトレーラー暗号化する暗号化する

境界防御とアクセス制御

設問4 IPv6の経路・アクセス制御・運用設計

2025年度 午後Ⅱ 問1 設問4 / 原題:社内ネットワークのIPv6対応
この冊子の収録小問:1

2025年度 午後Ⅱ 問1 設問4(1)

(1) 外部接続側にGUAを割り当てない目的

ISPのルータAと社内ルータBの間、およびルータBとFWの間では、LLAのみを設定する。これらのインタフェースにはGUAを割り当てない。

問題

GUAを割り当てない目的を50字以内で答えよ。

解答と解説

インターネットからルータA、ルータB及びFWにアクセスできないようにするため

解説:LLAによる隣接通信や次ホップ指定と、インターネットから機器自身への到達性を分離する設計である。これは該当インタフェースへのGUA割当てを避ける狙いであり、FWによる通過通信の制御が不要になるという意味ではない。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

境界防御とアクセス制御

設問3 SGW経由通信の検証

2022年度 午後Ⅰ 問2 設問3 / 原題:セキュアゲートウェイサービスの導入
この冊子の収録小問:1

2022年度 午後Ⅰ 問2 設問3(1)

(1) 共有SGWの出口IPをアクセス制限に使う条件

SaaSは送信元IPでアクセスを制限する。導入するSGWは複数企業へ提供され、利用者の通信を固定のグローバルIPへNAPTする。自社だけを許可するため、この出口IPをSaaSへ登録する予定である。

問題

SGW事業者に確認すべき、出口IPの割当条件を答えよ。

解答と解説

自社専用のIPアドレスであること。

解説:他社と同じ出口IPを共有すると、IPアドレスだけでは自社通信を区別できない。固定であることに加えて、専用割当であることが必要になる。

境界防御とアクセス制御

設問1 VRFで分離した拠点VPNの経路

2022年度 午後Ⅰ 問2 設問1 / 原題:セキュアゲートウェイサービスの導入
この冊子の収録小問:1

2022年度 午後Ⅰ 問2 設問1(1)

(1) SaaSが許可するNAPT後の送信元

営業所のPCはIPsec VPNで本社へ接続し、本社のL3SW、FWを経てSaaSへアクセスする。FWの外部IPはa.b.c.d、本社IPsecルータの外部IPはs.t.u.vである。FWがインターネット向け通信をNAPTする。

問題

本社FW経由のアクセスだけを許可するために、SaaSへ登録する送信元IPを答えよ。

解答と解説

a.b.c.d。

解説:SaaSが見るのは、最終的なインターネット出口で変換した後のアドレスである。IPsecの外側で使うルータのアドレスとは異なる。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

境界防御とアクセス制御

設問3 インターネット出口の移行

2023年度 午後Ⅱ 問1 設問3 / 原題:マルチクラウド利用による可用性向上
この冊子の収録小問:2・4

2023年度 午後Ⅱ 問1 設問3(2)

(2) インターネット出口の変更がSaaSへ与える影響

一部のSaaSは送信元IPアドレスで利用を制限している。既存の出口FW10と新しい出口FW40は、それぞれ別のグローバルIPアドレスへNAPTする。

問題

出口をFW40へ切り替えると、一部の業務に影響が出る理由を答えよ。

解答と解説

SaaSから見た送信元IPアドレスが変わるから。

解説:アプリケーションや利用者が同じでも、外部から見えるアドレスが変わる。旧アドレスだけが許可されているSaaSでは、アクセスが拒否される。

2023年度 午後Ⅱ 問1 設問3(4)

(4) SaaSのアクセス制限を新出口へ対応させる

移行期間中は旧プロキシAを使えば旧グローバルIPアドレスでSaaSへ接続できる。移行完了後は旧プロキシAを廃止し、FW40を出口にする。

問題

恒久対応として、SaaSを管理する部門へ依頼すべき設定変更を答えよ。

解答と解説

SaaSの送信元IPアドレスによるアクセス制限を、新しい出口のIPアドレスに対応させる。

解説:旧出口を残すのは一時的な回避策である。新しいNAPT後のアドレスを許可することで、旧プロキシを使わずにアクセスできる。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

境界防御とアクセス制御

設問2 コントローラ管理と通信の分離

2021年度 午後Ⅰ 問1 設問2 / 原題:ネットワーク運用管理の自動化
この冊子の収録小問:4

2021年度 午後Ⅰ 問1 設問2(4)

(4) 分離されたWi-Fiから本社へログを送れない理由

店舗のWi-Fi APはルーティングポート側に置く。在庫管理端末はブリッジポート側に置く。両ポート間の通信は禁止される。

本社との接続はブリッジポート間のL2トンネルだけである。インターネットから本社のルーティングポート配下へ着信することもできない。

問題

全店舗のWi-Fi APのログ受信サーバを本社へ置けない理由を30字以内で答えよ。

解答と解説

店舗から本社へはブリッジポート経由でしかアクセスできないから

解説:Wi-Fiはルーティングポート側に分離されている。本社へ届くブリッジ側経路との間に通信経路がないことが理由である。

境界防御とアクセス制御

設問1 既存プロキシ・ログ・通信許可の整理

2025年度 午後Ⅰ 問3 設問1 / 原題:セキュアWebゲートウェイの導入
この冊子の収録小問:2・4・5

2025年度 午後Ⅰ 問3 設問1(2)

(2) フォワードプロキシを経由させる目的

社内プロキシは、登録済みFQDN・IPアドレスへの通信をブロックする。アクセスログを保存する。利用者は認証サーバを用いて認証される。Webサイトへの通信はこのプロキシを経由する。

問題

プロキシを経由させる目的を二つ挙げよ。各35字以内とする。

解答と解説

解答例1登録したFQDNやIPアドレス宛ての通信をブロックするため
解答例2Webサイトへのアクセス履歴の確認のため
別解利用者認証を行うため

解説:通信先の制限、履歴の取得、利用者の確認という三つの役割が本文に示されている。二つを答える問題なので、同じ目的を言い換えて重複させない。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

2025年度 午後Ⅰ 問3 設問1|既存プロキシ・ログ・通信許可の整理(続き)

2025年度 午後Ⅰ 問3 設問1(4)

(4) syslogとRADIUSの通信許可先

社内にはsyslogサーバと認証サーバがある。DMZの機器はUDP/514でログを送信する。プロキシはRADIUSを使い、UDP/1812で利用者認証を行う。

問題

a:DMZからUDP/514で通信する宛先機器を答えよ。

b:プロキシからUDP/1812で通信する宛先機器を答えよ。

解答と解説

asyslogサーバ
b認証サーバ

解説:ポート番号と、本文でその機能を担当する機器を対応付ける。送信元がプロキシだから宛先もWebサーバになるとは限らない。利用者認証のための通信は、業務データの中継とは別に発生する。

2025年度 午後Ⅰ 問3 設問1(5)

(5) 明示プロキシとHTTPSの宛先ポート

社内プロキシはTCP/10080でPCからの接続を待ち受ける。PCからK社SaaSへの通信はHTTPSを用い、プロキシを経由せず直接接続する。

問題

c:内部PCからプロキシへの宛先TCPポート番号を答えよ。

d:内部PCからK社SaaSへの宛先TCPポート番号を答えよ。

解答と解説

c10080
d443

解説:プロキシの待受ポートは本文に指定された値を使う。HTTPSのWebサイトへ向かう通信と、PCが明示プロキシへ接続する通信は異なる区間である。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

境界防御とアクセス制御

設問1 社内通信・名前解決・FWの設定

2022年度 午後Ⅰ 問3 設問1 / 原題:シングルサインオンの導入
この冊子の収録小問:3

2022年度 午後Ⅰ 問3 設問1(3)

(3) DMZ・内部LAN間で許可する通信相手

DMZには公開Webサーバ、プロキシサーバ、外部DNSサーバがある。外部DNSは公開ゾーンを管理し、社内DNSからの外部名の解決要求も受け付ける。

内部LANの社内DNSは外部名を外部DNSへ転送する。Webアクセスはプロキシからインターネットへ中継する。

問題

a:インターネットからDNS要求を受け付けるDMZの宛先機器を答えよ。

b:インターネットからHTTPS要求を受け付ける機器を答えよ。

c:DMZから外部のTCP/80・443へ接続する送信元機器を答えよ。

d:そのWeb中継ルールの宛先範囲を答えよ。

e:内部LANから外部DNSへ名前解決要求を送る機器を答えよ。

解答と解説

a外部DNSサーバ
b公開Webサーバ
cプロキシサーバ
d任意の宛先(any)
e社内DNSサーバ

解説:公開サービスの受信、中継サーバの外向き通信、内部DNSからの転送要求を別々のルールとして整理する。原問のFWはステートフルであり、応答通信はその状態に基づいて扱う。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

境界防御とアクセス制御

設問3 送信元指定と配信範囲の制御

2023年度 午後Ⅰ 問2 設問3 / 原題:IPマルチキャストによる映像配信
この冊子の収録小問:3

2023年度 午後Ⅰ 問2 設問3(3)

(3) カメラ管理通信を許可するFW条件

カメラ管理サーバはサーバ室にあり、カメラとは独自プロトコルで通信する。執務室のPCは、HTTPSでカメラ管理サーバのWebページにアクセスする。FWは、必要な通信だけを許可する。

問題

a:サーバ室からカメラ側へ許可する通信の送信元となる機器を答えよ。

b:PCからカメラ管理サーバへのHTTPS通信で許可する宛先TCPポート番号を答えよ。

解答と解説

aカメラ管理サーバ
b443

解説:管理サーバとカメラ間の通信と、PCから管理画面への通信を区別する。後者はHTTPSなので宛先TCPポート443を使用する。

経路保護と攻撃対策

設問2 CDNのBGP経路選択と保護

2024年度 午後Ⅰ 問1 設問2 / 原題:コンテンツ配信ネットワーク
この冊子の収録小問:3・4

2024年度 午後Ⅰ 問1 設問2(3)

(3) BGPの隣接ルータ認証

CDNのBGPルータは、隣接ASのBGPルータとMD5認証用の共通パスワードを設定している。

問題

この設定によって防ぐ事象を、BGPという語を使って答えよ。

解答と解説

不正なBGP接続。

解説:この設定が確認するのはBGP接続の相手である。接続後に広告される経路の正しさまでを、この認証だけで保証するわけではない。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

2024年度 午後Ⅰ 問1 設問2|CDNのBGP経路選択と保護(続き)

2024年度 午後Ⅰ 問1 設問2(4)

(4) 偽のBGP経路を受け入れる影響

CDNではアドレスブロックやAS番号を偽った経路を受け取らないように、経路フィルタリングを実施する。フィルタリングせず不正な経路を採用した場合を考える。

問題

コンテンツ配信に生じる悪影響を答えよ。

解答と解説

不正な経路に含まれるアドレスブロックへのコンテンツ配信ができなくなる。

解説:経路表が誤った転送先を選ぶと、その宛先へ正常にデータを届けられない。問われているのはCDN全体の停止ではなく、不正な経路が示す宛先への影響である。

経路保護と攻撃対策

設問3 配信拠点のDDoS対策

2024年度 午後Ⅰ 問1 設問3 / 原題:コンテンツ配信ネットワーク
この冊子の収録小問:1・2

2024年度 午後Ⅰ 問1 設問3(1)

(1) RTBHで攻撃パケットを入口側で破棄する

インターネットからBGPルータ、内部ルータ、FW、LBの順に通信が流れる。RTBHでは攻撃対象宛てのホスト経路をBGPルータへ広告し、ネクストホップを廃棄用インタフェースにする。比較対象は内部のFWでの遮断である。

問題

FWで遮断する方式と比較したRTBHの長所を答えよ。

解答と解説

攻撃パケットを攻撃元に近いところで遮断できる。

解説:BGPルータで破棄すれば、内部ルータやFWへ攻撃パケットを運ばずに済む。どちらも遮断できるという説明ではなく、遮断する位置の差を答える。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

2024年度 午後Ⅰ 問1 設問3|配信拠点のDDoS対策(続き)

2024年度 午後Ⅰ 問1 設問3(2)

(2) RTBHとBGP FlowSpecの選別条件

宛先アドレスベースのRTBHは、攻撃対象IPアドレス宛ての通信を破棄する。BGP FlowSpecでは、宛先IPアドレスに加えて送信元IPアドレスや宛先ポート番号などを組み合わせて条件を広告できる。

問題

RTBHと比較したBGP FlowSpecの長所を答えよ。

解答と解説

より細かい条件で選別して破棄できる。

解説:宛先が同じでも、条件の異なる通信を区別できる。遮断の単位が細かくなるため、原問ではBGP FlowSpecの方が有用と判断している。

VPNと暗号化

設問2 IKEv2とESPによるVPN確立

2022年度 午後Ⅰ 問2 設問2 / 原題:セキュアゲートウェイサービスの導入
この冊子の収録小問:1

2022年度 午後Ⅰ 問2 設問2(1)

(1) ESPトンネルモードの処理とSA

新しいIPsec接続ではIKEv2とESPを使用する。元のIPパケットへESPトレーラを付けて保護し、外側の新しいヘッダを加えてVPNの接続先へ送る。Diffie-Hellmanグループでは、鍵生成に用いるアルゴリズムと長さを選ぶ。

問題

e:ESPで元のパケット内容に行う、機密性を確保する処理を答えよ。

f:トンネルモードで外側に付けるヘッダのプロトコル名を答えよ。

g:ESPの通信条件を定めるSAの名称を答えよ。

h:Diffie-Hellmanグループで定まる鍵の性質のうち、原問がグループ1と14で比較する項目を答えよ。

解答と解説

e暗号化
fIP
gChild SA
h鍵長

解説:外側のIPヘッダはトンネルの両端を示す。元の利用者パケットはESPで保護される。IKE SAによる交渉と、ESPデータ通信に用いるChild SAを区別する。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

VPNと暗号化

設問4 IoT端末の負荷・電力・時刻管理

2025年度 午後Ⅱ 問2 設問4 / 原題:LPWAを用いたガスメーターのIoTシステム
この冊子の収録小問:4

2025年度 午後Ⅱ 問2 設問4(4)

(4) 閉域内のCoAP通信に対する暗号化判断

Gメーターから管理サーバまでの通信経路は、Y社向けの閉域網で構成する。途中のインターネット区間にはIPsec VPNを使用する。DTLSの利用は端末の処理量を増やす。

問題

原問でDTLSを利用しなくてもよいと判断した理由を答えよ。

解答と解説

CoAPの通信はY社向けの閉域網内で行われるから。

解説:回答の根拠は原問が定めた通信範囲と保護経路である。「閉域網なら暗号化は一律不要」という一般則には拡張しない。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

VPNと暗号化

設問1 SSL-VPNとTLSの基本要素

2022年度 午後Ⅱ 問1 設問1 / 原題:テレワーク環境とネットワーク冗長化
この冊子の収録小問:枝番なし

2022年度 午後Ⅱ 問1 設問1

SSL-VPNの方式とTLSの保護機能

K社は個人PCからVDIを利用する。通信はSSL-VPNで保護する。必要なアプリケーションはRDPだけである。

原問ではSSL-VPNをリバースプロキシ、ポートフォワーディング、L2フォワーディングの方式に整理する。TLS 1.3を使用する。

問題

a:TLSが機密性・相手認証とともに提供する、通信内容の変更を発見する機能を答えよ。

b:Ethernetフレームを転送するSSL-VPN方式を答えよ。

c:TCPでアプリケーションを識別する番号の名称を答えよ。

d:電子証明書に格納される、秘密鍵と対になる鍵を答えよ。

e:RDPだけを転送する場合に採用するSSL-VPN方式を答えよ。

f:DH鍵交換で一時的な鍵を用いる方式の略称を答えよ。

解答と解説

a改ざん検知
bL2フォワーディング
cポート番号
d公開鍵
eポートフォワーディング
fDHE

解説:RDPのTCP接続だけを中継するので、対象ポートを転送する方式を選ぶ。L2フレーム全体を運ぶ方式とは転送対象が異なる。

証明書は公開鍵とその主体を結び付ける。原問の「ポート」「公開」という空欄は、学習用に用語全体で解答する形式にした。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

TLS・証明書・鍵

設問3 HTTP/2のネゴシエーション

2023年度 午後Ⅰ 問1 設問3 / 原題:Webシステムの更改
この冊子の収録小問:1

2023年度 午後Ⅰ 問1 設問3(1)

(1) ALPN情報を交換するTLSメッセージ

原問の通信シーケンスでは、TCPの接続確立後にClientHelloとServerHelloを交換し、その後にHTTPの要求・応答を送る。ALPNは、このTLSハンドシェイクの中で利用する。

問題

原問のシーケンスでALPN情報を含む二つのメッセージ名を答えよ。

解答と解説

ClientHelloとServerHello。

解説:クライアント側の提示とサーバ側の選択をハンドシェイク中に行う。ここでは原問に示されたシーケンスに対応するメッセージ名を答える。

TLS・証明書・鍵

設問4 LB導入時の通信設計

2023年度 午後Ⅱ 問2 設問4 / 原題:ECサーバの増強
この冊子の収録小問:5

2023年度 午後Ⅱ 問2 設問4(5)

(5) TLS終端をLBへ移すための移行物

増設したECサーバにはサーバ証明書をインストールしない。既存ECサーバの証明書を流用して、利用者側のTLSをLBで終端する。

問題

必要な作業を答えよ。

解答と解説

既存ECサーバのサーバ証明書と秘密鍵のペアを、LBへ移す。

解説:証明書だけでは秘密鍵を使う処理を実行できない。証明書に対応する秘密鍵を組にして移行する必要がある。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

TLS・証明書・鍵

設問2 TLSの暗号処理と証明書

2022年度 午後Ⅱ 問1 設問2 / 原題:テレワーク環境とネットワーク冗長化
この冊子の収録小問:1・2

2022年度 午後Ⅱ 問1 設問2(1)

(1) AEADが同時に行う二つの処理

TLS 1.3はAEADを利用する。AEADは通信内容を隠す処理と、メッセージの完全性を確認する処理を組み合わせる。

問題

AEADが行う二つのセキュリティ処理を答えよ。

解答と解説

処理1暗号化
処理2メッセージ認証

解説:暗号化だけでは、受信データが変更されていないことを確認する機能を表せない。AEADではメッセージ認証も扱う。

2022年度 午後Ⅱ 問1 設問2(2)

(2) 証明書の主体を示すフィールド

SSL-VPN装置はX.509証明書を使用する。証明書には発行者の情報と、証明対象の主体の識別情報が含まれる。

問題

証明対象の主体の識別情報を示すフィールド名を答えよ。

解答と解説

Subject

解説:発行したCAではなく、その証明書が誰の公開鍵を証明するかを問うている。対象主体を示すのがSubjectである。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

TLS・証明書・鍵

設問3 クライアント認証と鍵管理

2022年度 午後Ⅱ 問1 設問3 / 原題:テレワーク環境とネットワーク冗長化
この冊子の収録小問:1・2・3・4・5・6

2022年度 午後Ⅱ 問1 設問3(1)

(1) クライアント証明書で本人を識別できる理由

利用者ごとに鍵ペアとクライアント証明書を発行する。対応する秘密鍵は本人だけが保有する。SSL-VPN装置は証明書によるクライアント認証を行う。

問題

送信元の身元を特定できる理由を「秘密鍵」を用いて40字以内で答えよ。

解答と解説

証明書の公開鍵に対応する秘密鍵を本人だけが保有しているから。

解説:証明書自体は秘密情報ではない。認証の根拠は、公開鍵に対応する秘密鍵を持つことの確認にある。

2022年度 午後Ⅱ 問1 設問3(2)

(2) クライアント証明書を検証する信頼の起点

K社は外部CAサービスからクライアント証明書を発行してもらう。SSL-VPN装置がその証明書を検証する。

問題

あらかじめSSL-VPN装置に導入しておく情報を答えよ。

解答と解説

CAのルート証明書

解説:利用者の公開鍵を含む証明書を受信するだけでは、その発行者を信頼できるか判断できない。CAのルート証明書を信頼の起点として用いる。

2022年度 午後Ⅱ 問1 設問3(3)

(3) 接続先のサーバ証明書を検証する目的

SSL-VPNクライアントは、接続先装置が提示するサーバ証明書を検証する。

問題

この検証で低減するリスクを35字以内で答えよ。

解答と解説

なりすまされたSSL-VPN装置へ接続してしまうリスク。

解説:クライアント認証とは確認する向きが逆である。ここでは利用者が接続先の装置を確かめる。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

2022年度 午後Ⅱ 問1 設問3|クライアント認証と鍵管理(続き)

2022年度 午後Ⅱ 問1 設問3(4)

(4) 長期秘密鍵の漏えいと過去の通信

原問は、RSAなどの従来の鍵交換と、TLS 1.3で用いる一時的な鍵による鍵交換を比較している。通信は攻撃者に記録されているものとする。

問題

従来方式で秘密鍵が漏えいしたとき、追加で復号され得る通信の範囲を「秘密鍵」「漏えい」を用いて25字以内で答えよ。

解答と解説

秘密鍵が漏えいする前に行われた通信のデータ。

解説:漏えい後の通信だけでなく、記録済みの過去の通信に影響が及ぶ点が比較の焦点である。原問はこの範囲の違いを問うている。

2022年度 午後Ⅱ 問1 設問3(5)

(5) CSRの署名鍵と検証鍵

利用者は自分の鍵ペアを生成する。公開鍵を含むCSRに署名してCAへ提出する。CAはCSRの署名を検証する。

問題

a:CSRへの署名に使う鍵を答えよ。

b:CAが署名検証に使う鍵を答えよ。

解答と解説

a利用者の秘密鍵
b利用者の公開鍵

解説:CSRを作った利用者の鍵ペアを用いる。CAが証明書を発行するときのCA署名とは区別する。

2022年度 午後Ⅱ 問1 設問3(6)

(6) CRLで失効した証明書を特定する情報

CAは証明書失効リスト(CRL)を提供する。CRLには失効日時と、当該CAが発行した証明書を識別する情報が載る。

問題

証明書を識別する情報の名称を答えよ。

解答と解説

シリアル番号

解説:証明書の主体名だけでは、更新前後などの個々の証明書を区別できない。CRLは証明書のシリアル番号を用いる。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

TLS・証明書・鍵

設問2 接続経路と証明書の切り分け

2023年度 午後Ⅱ 問2 設問2 / 原題:ECサーバの増強
この冊子の収録小問:1

2023年度 午後Ⅱ 問2 設問2(1)

(1) 社内名でアクセスした場合の証明書エラー

ECサーバの証明書は一つであり、複数ドメインには対応していない。公開用の接続名はecsv.example.jp、社内用の接続名はecsv.y-sha.example.lanである。社内名を使うとTLSハンドシェイク時にエラーになる。

問題

原問が指定する証明書のコモン名に着目して、エラーの理由を答えよ。

解答と解説

証明書のコモン名と、URLのドメイン名が異なるから。

解説:接続対象を示す名前が証明書で保証されているかを確認する問題である。ここでは、原問の指定どおりコモン名との不一致を説明する。

TLS・証明書・鍵

設問4 認証利用者と仮想PCの対応付け

2022年度 午後Ⅱ 問1 設問4 / 原題:テレワーク環境とネットワーク冗長化
この冊子の収録小問:2

2022年度 午後Ⅱ 問1 設問4(2)

(2) TLSのどのメッセージから利用者IDを得るか

利用者IDはクライアント証明書に含まれる。接続シーケンスは、サーバ側のCertificateRequestとCertificateの後、クライアントがCertificate、CertificateVerify、Finishedを送る。

SSL-VPN装置はユーザーテーブルを検索し、対応する仮想PCへのNATエントリを作成する。

問題

a:検索キーとなる情報を、取得元とともに答えよ。

b:その情報を受信するタイミングをメッセージ名で答えよ。

解答と解説

aクライアント証明書から得られる利用者ID
bクライアントからのCertificateメッセージを受信したとき

解説:利用者IDを含む証明書そのものはCertificateで届く。続くCertificateVerifyは秘密鍵の保有を確認する処理であり、IDの取得元とは異なる。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

TLS・証明書・鍵

設問1 配信サーバの負荷分散と死活監視

2024年度 午後Ⅰ 問1 設問1 / 原題:コンテンツ配信ネットワーク
この冊子の収録小問:3

2024年度 午後Ⅰ 問1 設問1(3)

(3) TLSを終端する装置とサーバ証明書

ゲーム端末はLBのグローバルIPアドレスのTCP443番へHTTPSで接続する。LBから配信サーバへはHTTPのTCP80番で接続する。

問題

サーバ証明書を必ずインストールする装置を答えよ。

解答と解説

ロードバランサー(LB)。

解説:HTTPSを受け取り、バックエンドへHTTPで接続し直す装置がTLSの終端となる。原問の通信条件では、その装置は配信サーバではなくLBである。

ゲーム端末
HTTPS / TCP443
→
LB:HTTPSを終端
HTTP / TCP80
→
配信サーバ:HTTP
暗号化区間の終端から証明書の設置場所を判断する。

認証と認可

設問2 Kerberosのチケットと時刻

2022年度 午後Ⅰ 問3 設問2 / 原題:シングルサインオンの導入
この冊子の収録小問:1・2・3

2022年度 午後Ⅰ 問3 設問2(1)

(1) 認証応答の盗聴だけではサービスを利用できない理由

原問のKerberos手順では、KDCがPCの鍵で保護した認証情報を返す。その後、PCはKDCへTGTを示してサービスチケットSTを要求する。STの払い出し情報も、PCの鍵で保護されている。

問題

攻撃者が初回の認証成功応答を盗聴しても、サービスへのST提示を正しく行えない理由を答えよ。

解答と解説

STを取り出せないから。

解説:ネットワーク上で保護された応答を取得することと、本人の鍵で処理して使用可能なSTを得ることは異なる。サービスへは、必要なSTを取り出して提示する必要がある。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

2022年度 午後Ⅰ 問3 設問2|Kerberosのチケットと時刻(続き)

2022年度 午後Ⅰ 問3 設問2(2)

(2) Kerberosのポート88を使う通信

通信は、PCからKDCへの初回認証要求、KDCからのTGT払い出し、PCと業務Webサーバ間のHTTP要求・応答、PCからKDCへのST要求、KDCからのST払い出し、STを付けたHTTP要求の順に進む。

問題

Kerberosサービスのポート88が使われる通信を、記号ではなく処理名で四つ答えよ。

解答と解説

1PCからKDCへの初回認証要求
2KDCからPCへのTGT払い出し
3PCからKDCへのサービスチケットST要求
4KDCからPCへのST払い出し

解説:ポート88はKDCとの認証・チケット取得で使う。業務WebサーバへSTを提示する段階は、原問ではHTTPの通信に組み込まれる。

2022年度 午後Ⅰ 問3 設問2(3)

(3) チケットの有効期限を正しく判断する条件

TGTとSTには有効期限がある。PCとサーバの時刻がずれていると、有効なSTでもサーバが使用不可と判断する可能性がある。

問題

PCとサーバで行うべき対策を答えよ。

解答と解説

PCとサーバ間で時刻同期を行う。

解説:同じチケットについて期限内かを判断する基準時刻を揃える。チケットの保存や配布だけでは解決しない。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

認証と認可

設問6 SAMLによる企業間認証連携

2023年度 午後Ⅱ 問2 設問6 / 原題:ECサーバの増強
この冊子の収録小問:1・2・3・4

2023年度 午後Ⅱ 問2 設問6(1)

(1) 会員企業ごとに異なるIdPを選ぶ情報

ECサイトはSAMLのSPとして動作する。会員企業はそれぞれ自社のIdPを使用する。SPはログイン要求に対し、該当するIdPへブラウザをリダイレクトする。

問題

正しいIdPを選ぶためにSPが必要とする、購買担当者に関する情報を答えよ。

解答と解説

アクセス元の購買担当者が所属する会員企業の情報。

解説:利用者ごとに認証を依頼すべき組織が異なる。所属企業を判断し、その企業のIdPへ認証要求を送る。

2023年度 午後Ⅱ 問2 設問6(2)

(2) SAML署名の検証に必要な証明書

IdPはSAMLアサーションにデジタル署名を付ける。ECサーバであるSPは、事前に信頼したIdPの情報を登録して署名を検証する。

問題

SPへ登録する、署名検証に必要な情報を答えよ。

解答と解説

IdPの公開鍵証明書。

解説:IdPが秘密鍵で作成した署名を、対応する公開鍵で検証する。SPへIdPの秘密鍵を配布する必要はない。

2023年度 午後Ⅱ 問2 設問6(3)

(3) PCがKerberosのサービスチケットを改ざんできない理由

KDCはIdP向けのサービスチケットSTをIdPの鍵で暗号化する。さらに、そのSTとセッション鍵などをPCの鍵で包んでPCへ渡す。PCは外側を取り出してSTをIdPへ提示する。

問題

PCが取り出したSTを改ざんできない理由を答えよ。

解答と解説

PCがIdPの鍵を持っていないから。

解説:PCが開ける外側の保護と、IdPだけが処理できるST本体の保護を区別する。PCはSTを運ぶが、その内部を正しく作り直すためのIdPの鍵は持たない。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

2023年度 午後Ⅱ 問2 設問6|SAMLによる企業間認証連携(続き)

2023年度 午後Ⅱ 問2 設問6(4)

(4) SAMLアサーションの署名で確認する二つの性質

IdPは利用者を認証し、署名付きSAMLアサーションをブラウザ経由でSPへ渡す。SPは、信頼関係を設定したIdPの公開鍵証明書を使って署名を検証する。

問題

署名によって確認できる内容を二つ答えよ。

解答と解説

生成元信頼関係のあるIdPが生成したものであること。
完全性SAMLアサーションが改ざんされていないこと。

解説:ブラウザを経由して届いても、署名によって生成元と内容の完全性を確認できる。アサーションの記述に基づく利用権限の判断は、その検証の後に行う。

認証と認可

設問2 ファイル受渡しの認証と認可

2022年度 午後Ⅰ 問1 設問2 / 原題:ITとOTのネットワーク接続
この冊子の収録小問:1・3

2022年度 午後Ⅰ 問1 設問2(1)

(1) ファイル受渡し装置の利用者認証を一元化する

管理セグメントとOAセグメントの間にファイル転送アプライアンスFTAを設ける。既存の内部メールサーバとプロキシは、利用者認証のためLDAPサーバを参照している。

問題

FTAの利用者認証を既存の仕組みで一元管理するには、どのサーバを参照するか。

解答と解説

LDAPサーバ。

解説:すでに利用者情報を管理している認証情報源を使う。FTAだけに別の利用者情報を作る場合の重複管理を避けられる。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

2022年度 午後Ⅰ 問1 設問2|ファイル受渡しの認証と認可(続き)

2022年度 午後Ⅰ 問1 設問2(3)

(3) FTAでの認証と認可の違い

FTAの利用者はログイン後、ファイルをアップロードする。承認は指定された上長だけが行い、ダウンロードは指定された受信者だけが行える。

問題

このFTAで、認証と認可をそれぞれ何のために行うか。

解答と解説

認証FTAの利用者が本人であることを確認するため。
認可操作ごとに実行権限を持つことを確認するため。

解説:ログインできた利用者であっても、すべてのファイルを承認・取得できるわけではない。本人確認と、個々の操作の許可判断を分ける。

メール認証

設問3 DKIMの署名とDNS公開鍵

2024年度 午後Ⅱ 問2 設問3 / 原題:電子メールを用いた製品サポート
この冊子の収録小問:1・2・3

2024年度 午後Ⅱ 問2 設問3(1)

(1) DKIM署名対象と原問のDNSサイズ条件

DKIMはメール本文と、メールの先頭にある管理情報を基に署名を作る。検証用の鍵はDNSで公開する。原問では拡張を使わない従来のUDPによるDNSメッセージ長を前提としている。

問題

本文とともに署名の基になる部分の名称を答えよ。

DNSのトランスポートプロトコルを答えよ。

その前提でのDNSメッセージ最大長を答えよ。

解答と解説

対象ヘッダー
プロトコルUDP
最大長512バイト

解説:署名対象にはヘッダーと本文が含まれる。512バイトは原問の説明に対応する値であり、DNSの拡張方式を含むあらゆる通信の上限として扱わない。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

2024年度 午後Ⅱ 問2 設問3|DKIMの署名とDNS公開鍵(続き)

2024年度 午後Ⅱ 問2 設問3(2)

(2) DKIMレコードの鍵形式と公開する鍵

DNSのDKIM TXTレコードには「v=DKIM1; k=rsa; p=…」が登録されている。pのデータはBase64で表現し、受信側が署名検証に利用する。

問題

署名で利用するアルゴリズム名を答えよ。

pに登録する鍵の種類を答えよ。

解答と解説

アルゴリズムRSA
鍵の種類公開鍵

解説:k=rsaからアルゴリズムを読み取る。誰でも取得できるDNSへ載せるのは検証用の公開鍵であり、署名生成に使う秘密鍵ではない。

2024年度 午後Ⅱ 問2 設問3(3)

(3) DKIMの署名検証で確認すること

正規の送信メールサーバは秘密鍵で署名する。受信側は送信ドメインのDNSから公開鍵を取得して、その署名を検証する。

問題

原問の構成で署名検証がなりすましの判定に使える理由を答えよ。

解答と解説

受信したメールが正規のメールサーバから送信されたものか分かるから。

解説:署名用の鍵に対応する公開鍵で検証するため、送信ドメインが公開した鍵との対応を確認できる。原問がこの後で扱うとおり、同じ正規サーバを使う社内の別利用者まで識別する仕組みとは限らない。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

メール認証

設問2 SPFによる送信元の検証

2024年度 午後Ⅱ 問2 設問2 / 原題:電子メールを用いた製品サポート
この冊子の収録小問:1・2・3

2024年度 午後Ⅱ 問2 設問2(1)

(1) SPFへ登録する送信サーバのIPアドレス

Y社の正規の外向け中継サーバは二台であり、公開IPアドレスは200.a.b.1と200.a.b.2である。Y社ドメインのSPFは、二つのip4項目と、それ以外を許可しない-allで構成する。

問題

二つのip4項目に登録するIPアドレスを答えよ。

解答と解説

中継サーバY1200.a.b.1
中継サーバY2200.a.b.2

解説:受信者から見える送信元のグローバルIPアドレスを登録する。DMZ内部のプライベートIPアドレスを書いても、外部の受信サーバが実際に観測する送信元と一致しない。

2024年度 午後Ⅱ 問2 設問2(2)

(2) SPFが参照するSMTPの送信者

サポートメールの送信者はsupport@y-sha.comである。受信側はメール転送プロトコルのエンベロープ送信者を基に、SPFを検索するドメインを取得する。

問題

メール転送プロトコルを答えよ。

エンベロープ送信者を指定するコマンドを答えよ。

SPFレコードを取得するドメインを答えよ。

解答と解説

プロトコルSMTP
コマンドMAIL FROM
ドメインy-sha.com

解説:メール本文の見た目の差出人ではなく、SMTPのMAIL FROMで指定された送信者に着目する。メールアドレスから取り出すのは@より後ろのドメイン部分である。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

2024年度 午後Ⅱ 問2 設問2|SPFによる送信元の検証(続き)

2024年度 午後Ⅱ 問2 設問2(3)

(3) SPFで比較する二つの情報

受信サーバは接続してきたメールサーバの送信元IPアドレスを把握できる。MAIL FROMのドメインについて権威DNSからSPFレコードを取得した。

問題

取得したレコードを使って何を確認するか。

解答と解説

送信元メールサーバのIPアドレスがSPFレコードに登録されていることを確認する。

解説:許可された送信元の一覧と、今回の通信相手のIPアドレスを照合する。SMTPで主張した名前だけを比較する処理ではない。

メール認証

設問1 メール転送のDNSとNAT

2024年度 午後Ⅱ 問2 設問1 / 原題:電子メールを用いた製品サポート
この冊子の収録小問:5

2024年度 午後Ⅱ 問2 設問1(5)

(5) 逆引き名だけでは送信者を認証できない

受信側が、送信元IPアドレスのPTRレコードで得たFQDNと送信者メールアドレスのドメインの一致だけで正当性を判断するとする。攻撃者は自分の送信サーバ用のPTRレコードを管理できる。

問題

攻撃者がPTRレコードへ行う不正な登録内容を答えよ。

解答と解説

メールサーバのFQDNに、詐称したメールアドレスのドメイン名を登録する。

解説:攻撃者自身が設定できる逆引き名を根拠にすると、その名前を正当性の証明として扱えない。送信元ドメインの管理者が公開した認証情報とは区別する。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

メール認証

設問4 外部委託先からのメール送信

2024年度 午後Ⅱ 問2 設問4 / 原題:電子メールを用いた製品サポート
この冊子の収録小問:1・2・3・4

2024年度 午後Ⅱ 問2 設問4(1)

(1) 委託先の送信サーバをSPFで許可する

Z社の担当者はsupport@y-sha.comを使い、Z社のメール中継サーバz-mail1から顧客へ送る。Y社ドメインの権威DNSは外部DNSサーバY(y-ns1)である。z-mail1の公開IPアドレスは222.c.d.1である。

問題

SPF情報を追加するDNSサーバ名を答えよ。

追加する情報を答えよ。

解答と解説

登録先外部DNSサーバY(y-ns1)
追加情報メール中継サーバZ(z-mail1)の公開IPアドレス222.c.d.1

解説:認証対象の送信ドメインはY社のままである。そのドメインのDNSに、実際の送信元となるZ社の中継サーバを許可する情報を追加する。

2024年度 午後Ⅱ 問2 設問4(2)

(2) 委託先DKIMの署名ドメイン

Z社の中継サーバはY社の送信者アドレスのメールに署名する。受信側がY社の外部DNSに登録されたDKIM鍵で検証できるようにする。署名ヘッダーのdタグは署名ドメインを示す。

問題

dタグに設定するドメインを答えよ。

解答と解説

y-sha.com。

解説:実際にメールを中継する会社名と、署名に使うドメインは必ずしも同じではない。どのDNSゾーンに検証用レコードを登録したかから判断する。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

2024年度 午後Ⅱ 問2 設問4|外部委託先からのメール送信(続き)

2024年度 午後Ⅱ 問2 設問4(3)

(3) 委託先と自社でDKIMの鍵を分ける

Y社はセレクターsel.yshaを使う。委託先Z社はsel.zshaという別のセレクターを使い、Y社とは異なる鍵で署名する。両方の公開鍵をY社のDNSに登録する。

問題

鍵を分けることによるY社側のセキュリティ上の利点を答えよ。

解答と解説

メール中継サーバZから鍵が漏えいしても、Y社で実施中のDKIM処理は影響を受けない。

解説:一つのドメインでも、セレクターごとに鍵を管理できる。委託先の鍵を交換・失効させる場合も、自社用の鍵を同じ理由で交換する必要をなくせる。

2024年度 午後Ⅱ 問2 設問4(4)

(4) 送信ドメイン認証では区別できない内部なりすまし

Z社のサポート担当者以外の従業員が、送信者をsupport@y-sha.comにしてメールを送る。正規のサポートメールと同じZ社中継サーバを通り、そのサーバでDKIM署名される構成である。

問題

受信側がSPFやDKIMでこのなりすましを検知できない理由を答えよ。

解答と解説

なりすましメールも、メール中継サーバZから社外へ転送されるから。

解説:実際の送信元IPアドレスも署名するサーバも正規メールと同じになる。ドメインの送信経路の認証と、その経路を使う個人の権限確認は区別する。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

メール認証

設問1 経路制御の基礎・安全性・切替条件

2025年度 午後Ⅰ 問1 設問1 / 原題:ルータの更改
この冊子の収録小問:2

2025年度 午後Ⅰ 問1 設問1(2)

(2) OSPFネイバー認証を省略するリスク

経路交換を行うインタフェースではOSPFのネイバー認証を使用する。許可していないOSPF機器を経路交換相手にしないことが目的である。

問題

ネイバー認証によって防げる問題を、経路交換の安全性の観点から35字以内で答えよ。

解答と解説

不正なOSPFルータと隣接関係になり経路交換してしまう問題

解説:認証の対象は、OSPFの経路交換相手である。不正なルータとの隣接関係が成立すると、そのルータと経路情報を交換する可能性がある。利用者のログイン認証や、転送する業務データの暗号化を答える問題ではない。

SWG・プロキシの保護

設問3 CoAPの信頼性とDTLS

2025年度 午後Ⅱ 問2 設問3 / 原題:LPWAを用いたガスメーターのIoTシステム
この冊子の収録小問:5・6

2025年度 午後Ⅱ 問2 設問3(5)

(5) DTLSを利用したリフレクション攻撃

UDP上のDTLSサーバがClientHelloに対して大きな応答を直ちに返すとする。攻撃者は応答を自分ではないホストに集中させたい。

問題

攻撃者が偽装する情報と値を答えよ。

このDDoS攻撃の手法名を答えよ。

解答と解説

偽装送信元IPアドレスを攻撃対象ホストのIPアドレスにする。
攻撃名リフレクション攻撃

解説:サーバはパケットの送信元として示されたIPアドレスへ応答する。そこを攻撃対象に置き換えると、サーバからの応答が攻撃対象へ向かう。攻撃者がサーバの応答を利用する点が要点である。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

2025年度 午後Ⅱ 問2 設問3|CoAPの信頼性とDTLS(続き)

2025年度 午後Ⅱ 問2 設問3(6)

(6) DTLSのcookieによる送信元確認

DTLSサーバはClientHelloを受けるとcookieを含むHelloRetryRequestを返す。クライアントは受け取ったcookieを次のClientHelloに入れる。サーバはcookieを確認してからServerHelloを返す。

問題

cookieが正しければ何を判断できるか。

cookieが不正な場合はどう対応するか。

解答と解説

判断最初のClientHelloの送信元IPアドレスが偽装されていないと判断する。
対応ServerHelloを送信せず、ハンドシェークを終了する。

解説:正しいcookieを返すには、宛先へ送られたHelloRetryRequestを受信できなければならない。大きな応答を返す前にこの確認を行う。cookieだけで利用者の本人認証まで完了するという意味ではない。

SWG・プロキシの保護

設問2 SWGの検査機能と信頼設定

2025年度 午後Ⅰ 問3 設問2 / 原題:セキュアWebゲートウェイの導入
この冊子の収録小問:1・2

2025年度 午後Ⅰ 問3 設問2(1)

(1) SWGによるHTTPS検査と信頼する証明書

SWGはHTTPSのコンテンツを検査する。PCはエージェント経由でSWGに接続する。SWGを経由したHTTPS通信を信頼させるため、PCへ証明書を事前配布する。

問題

PCにインストールする証明書を20字以内で答えよ。

解答と解説

SWGサービスのルート証明書

解説:PCがSWGによる検査用の証明書を信頼できるようにする設定である。接続先Webサイトごとの証明書をすべて事前登録するという話ではない。原問が求めるのは、SWGの信頼の起点となる証明書である。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

2025年度 午後Ⅰ 問3 設問2|SWGの検査機能と信頼設定(続き)

2025年度 午後Ⅰ 問3 設問2(2)

(2) 隔離環境で観察する遠隔操作型マルウェアの通信先

SWGはファイルを隔離環境で実行し、挙動を観察してマルウェアを分析する。対象ファイルに、遠隔操作を受けるマルウェアが含まれていた。

問題

動作中に観察される、外部の指令元サーバの名称を答えよ。

解答と解説

C&Cサーバ

解説:遠隔操作の指示を受ける通信先を答える。隔離環境そのものの名称や、単なるWebサーバという一般名では、マルウェアの役割を表せない。

SWG・プロキシの保護

設問3 SWG導入に伴う通信経路と制御の変更

2025年度 午後Ⅰ 問3 設問3 / 原題:セキュアWebゲートウェイの導入
この冊子の収録小問:1・3・4

2025年度 午後Ⅰ 問3 設問3(1)

(1) プロキシ移行で不要になるFW許可ルール

旧プロキシのフォワード機能を停止し、社外PCから社内サーバへのリバースプロキシとして利用する。既存FWには、①プロキシからインターネットへのTCP/80・443、②内部PCからプロキシへのTCP/10080、③ログ送信、④認証、⑤時刻同期などの許可がある。

問題

フォワードプロキシ機能の停止に伴って削除する許可ルールを二つ、通信内容で答えよ。

解答と解説

削除する通信1プロキシサーバ → インターネット:TCP/80、TCP/443
削除する通信2内部セグメント → プロキシサーバ:TCP/10080

解説:不要になるのは、社内PCから外部Webサイトへ中継するための入口と出口である。機器自体はリバースプロキシとして残るので、ログや認証に必要な通信まで一律に削除しない。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

2025年度 午後Ⅰ 問3 設問3|SWG導入に伴う通信経路と制御の変更(続き)

2025年度 午後Ⅰ 問3 設問3(3)

(3) SWG接続に追加するFWルール

社内PCのソフトEはローカルプロキシとして動き、HTTP・HTTPSの通信をSWGのTCP/443へ中継する。PCは内部セグメントに配置されている。

問題

追加するFW許可ルールの送信元、宛先、プロトコルと宛先ポート番号を答えよ。

解答と解説

送信元内部セグメント(ソフトE)
宛先SWGサービス
プロトコル/宛先ポートTCP/443

解説:FWから見える接続相手は、最終的なWebサイトではなくSWGである。ソフトEからSWGへの中継通信の仕様を、そのまま通信許可に対応付ける。

2025年度 午後Ⅰ 問3 設問3(4)

(4) SWG移行後のSaaS送信元IP制限

K社SaaSはアクセス元をJ社のグローバルIPアドレスだけに制限している。移行後のPC・社外PCはSWGを経由する。SWGはJ社専用の固定グローバルIPアドレスSWG-GIPを送信元として使う。

問題

K社SaaS側で必要な設定変更を35字以内で答えよ。

解答と解説

アクセスを許可する送信元をSWG-GIPに変更する。

解説:中継点が変われば、SaaSから観測する送信元も変わる。端末のプライベートIPや社内FWのアドレスではなく、最終的にSaaSへ接続するSWGの送信元を許可する。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材

SWG・プロキシの保護

設問3 WPADの仕組みとリスク

2024年度 午後Ⅰ 問3 設問3 / 原題:ローカルブレイクアウトによる負荷軽減
この冊子の収録小問:2

2024年度 午後Ⅰ 問3 設問3(2)

(2) 不正なWPAD応答によるプロキシ誘導

PCやブラウザのプロキシ自動検出が有効である。ネットワーク内に悪意のあるDHCPサーバやDNSサーバが存在し、不正なPACの場所を知らせることができる。

問題

PCやブラウザに生じる脅威を答えよ。

解答と解説

通信が不正なプロキシサーバに中継される。

解説:PACは通信に使うプロキシを指定する。検出先の情報を攻撃者が変えると、正規のプロキシではない経路へ通信を誘導できる。

2021–2025 / 原問に基づくテーマ別教材